吉田研究室
2010年3月 修士課程修了
研究テーマ
- 再帰性の徹底によって社会と個人がどのような影響を受けるのかということに関心がある。
具体的には、リスク化、選択肢の増大、そして制度化された根源的懐疑による社会あるいは個人にとっての根源的な不安の増大ということができる。これに対する反応として、前者の次元では情報技術に対する期待感の増大、後者の次元では内実を欠いた形式的な感情の盛り上がりへの希求を挙げることができる。
- 関心領域としては以上の通りであるが、ゼミでの発表や修士論文では、個人の次元における再帰性の徹底化に対する反応を「感動」をキーワードに考察する予定である。
論文
- 丁子博司「監視技術による主体の変容についての社会学的考察 ―監視批判に向かって―」、京都大学大学院人間・環境学研究科2009年度修士論文